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ぎっとろぐ

サッカーとITのはなし

United Kingdomでの海外サッカー観戦をITを使って快適に過ごしてみた話です。

マズいご飯の話は一切ありません

 

はじめに


6年ぶりにプレミアリーグ(PL)の観戦に行きました。
今回は、
スタンフォードブリッジ(ロンドン)
アンフィールド(リバプール)
での2試合を観戦しました。
私は怠惰な人間なので、優秀な人が開発した技術やサービスを使ってできるだけ、ごろ寝しながら観戦をしたいのです。

なお私の海外サッカー観戦履歴は以下の通りです。
カンプノウ(バルセロナ)
サンティアゴベルナベウ(マドリード)
オールドトラッフォード(マンチェスター)
エミレーツスタジアム(ロンドン)

 

出国までの準備

試合スケジュールについて

ご存知の方もいるかもしれませんが、プレミアリーグは日程が試合の1週間前くらいまでコロコロ変わります。
もともとの試合数が多い上に、チャンピオンズリーグ(CL)やFAカップカラバオカップの進捗状況により試合数が変化するためです。
6年前のプレミアリーグ観戦では日程変更を知らずに、予定していた飛行機を一度キャンセルすることになってしまいました。

参考までに2019-20シーズンで話題になっているリバプールの12月のスケジュールです。

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リバプールのスケジュール

11月27日のCLナポリ戦を皮切りに12月29日のPLウルヴァーハンプトン戦まで12試合が予定されていました(PLウエストハム戦が延期になり11試合)。

通常サッカーは週1回試合があるので、月4試合程度です。つまり通常の3倍働くわけです。
12月17~18日に至っては、17日にバーミンガムで試合をして18日にドバイでクラブW杯(CWC)に出るという不可能な日程を組まれ、2チーム構成に分散させるという異例の事態になっています。
wikipediaで過労死という言葉を調べたのはこれが初めてです。


話を戻すと、これでは旅行スケジュールが組めません。

プレミアリーグ公式のfixtures(https://www.premierleague.com/fixtures)
をcronまわして定期的にスクレイピングしつつ、(スクレイピングはほどほどに)
slack API(https://api.slack.com/)を使って
slackに吐き出すと日程を教えてくれます。2回ほど試合日程が変わりました。

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slack通知

観戦チケットについて

今回はStubHub(https://www.stubhub.jp/)というサイトを使用してみました。
StubHubの海外サッカーチケットは日本国内配送をしてくれないので、StubHubでチケットを購入すると、宿泊先のホテルに配送してくれます。(チケットは転売禁止のものもあるので注意)
購入したチケットのステータスはStubHubの管理画面で確認でき、

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StubHub

配送状況はRoyal Mailの追跡サービス(https://www.royalmail.com/track-your-item#/)から確認できます。

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Royal Mailの追跡サービス

試合の5日前くらいにホテルのフロントが私のサインを書いて(誰だよ)mailを受け取ったのを日本から確認できました。
正直本当にチケットを受け取れるか半信半疑でしたが、その後ホテルのチェックインの際に無事受け取ることができました。

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観光施設やレストランについて

大きな施設はネット予約でeチケットを取得できるので、あらかじめ日本でネット予約しておくと確実です。当日券より安くなっているところが多いです。 

お金について 

キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、チップ等で多少の現金は要るかなと思い、念のため現金を持っていきました。
空港で替えるのもダルいなと思い、外貨宅配を使いました。
SMBCだとこんな感じです。
https://www.smbc.co.jp/kojin/kaigaiservice/gaika_ryougae/takuhai/
外貨宅配を使うと家で鼻くそほじっている間に外貨が到着します。
なお6年前と紙幣が変わり、前の紙幣は使えなくなっている模様。。。紙幣もコロコロ変わるらしい。紙幣がスケスケでカッコいいです。

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ポンド紙幣

日本出国からUK入国まで

空港

顔認証ゲート、ご存知でしょうか。私は知りませんでした。
出入国審査で誰とも話さず顔認証で通過できます。時代は進んでいました。
怖い巨漢の審査官にsightseeingと言いなさいと教える先生はもう化石になりました。
しかも成田空港の出国審査では眼鏡をかけていても大丈夫でした。
UKの入国審査の顔認証ゲートでは眼鏡はだめみたいでした。この差はなんだろう・・・

ヒースロー空港(UKで一番デカい空港)には腐るほどsimが売ってるので、入国時に適当に購入すればOKです。
無料Wifiも飛んでいます。

 

マメ知識ですが、島国であり民族が少ない日本と違って、UKやスペインでは自分が住んでいる国を「イギリス」だったり「スペイン」だと思わない人も多いです。

UKは4つの地域から構成されていて、例えばスコットランドは国でしょうか「イギリス」の一部でしょうかといったときに論争になりますね。

スペインでも最近カタルーニャ独立運動(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%81%8B%E5%8B%95)

があるように、民族主義の思想が強いです。

サッカーでも「イギリス」として1つの国でチームを構成したことはほとんどなく、「イングランド」「ウェールズ」「北アイルランド」「スコットランド」にそれぞれチームが別れています。

今回は「イングランド」の旅です。

UKでの生活

交通について

Citymapper(https://citymapper.com/)のアプリがあればそんなに困ることはありませんでした。
目的地を入れると現在地から地下鉄、電車、バスの経路検索をしてくれます。

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Citymapper



Citymapperはロンドン発祥だけあってロンドン市街はめちゃめちゃ強いです。逆にリバプールでは使えませんでした。

地下鉄、バスはオイスターカード(日本で言うSuica)を使えば楽です。エリア制で日本みたいに細かい値段設定もなく、1日7ポンド以上使うと乗り放題です。

大正義Uber(https://apps.apple.com/jp/app/uber/id368677368)はロンドンでもリバプールでも当たり前にように走っています。日本と大違い。ガンガン使うと良いと思います。

観光施設やレストランについて

テロ警戒のため、展望台系はどこもセキュリティチェックがあります。

レストランのメニューはGoogle翻訳のリアルタイムカメラ翻訳を使うとこのような感じになります。精度は微妙です。

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メニュー

 

予約しないで入るようなレストランでは、
Wetherspoon(https://apps.apple.com/gb/app/wetherspoon/id1003707932)を使えるところがあります。

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Wetherspoon

カードを登録してアプリ内で飲食物を注文すれば、勝手に席まで届けてくれます。一言も発せずご飯が目の前に。
ただカード登録のコールバックが死んでで機能していませんでした。吐いてるエラー見せろ。

お金について

事前に調査していたように、キャッシュレス化がだいぶ進んでいました。キャッシュレス化に関しては日本はかなり遅れています。
むしろスタジアムの売店など、キャッシュが使用できないところも多くありました。

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スタジアムの売店


チップはService Chargeに含まれているところが多いけど少し必要でした。

スーパーやコンビニ?はほぼセルフレジで、有人レジは1機のみみたいな構成が多いです。自動!自動!

試合について

チケットをスキャンして入ります。
セキュリティチェックでガタイのいい警備員に「お前はスペイン人か?」と聞かれつつ入場。

スタジアムに入ると豪華なラウンジに招待されます。

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ラウンジ

良いチケットを買ったわけでもなく、これがデフォです。やばい。こんなの日本のスタジアムにはない。
優しくされたら好きになっちゃうの〜という人の気持ちがわかります。
皆ビールを飲みながら首位攻防戦(この日は首位リバプール対2位マンチェスターシティ)の談義に花を咲かせて試合を待つわけです。

今回たまたまRemembrance Day(第一次世界大戦終結記念日)にあたり、どこのスタジアムでも試合前にはセレモニーが行われていました。

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Remembrance Day

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アンフィールド

ちなみに街中も献花やお花を胸につけた人たちでいっぱいです。

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献花

UK出国から日本帰国まで

UK出国

空港のセキュリティチェックで、警備員?のお姉さんに声をかけられました。


お姉さん「(真面目な顔で)何のためにUKに来たの?」
私「観光です(結局sightseeing使った)」
お姉さん「(しかめっ面で)フットボール見た?」
私「見ました(緊張)」
お姉さん「(眉をひそめながら)どこ行ったの?」
私「アンフィールド(リバプールのスタジアム)です(緊張)」
お姉さん「リバプール!?!?wwwwww信じられないwww(応援するなら)マンチェスターシティでしょwww
私「wwwwww」


こんな感じでUKは老若男女サッカーが好きです。仕事中でもこんな話ばっかり。だからUKが好きです。

帰国後

外国の硬貨は信頼性が低く、基本的に帰国して日本円に戻そうとしてもできないことが多いです。
が、Pocket Change(https://www.pocket-change.jp/)を使うと硬貨を食ってくれて便利です。
私はこれで海外のバーチャルカードに入金したりしています。

 

宣伝 

最後までご覧いただきありがとうございます。せっかくなので宣伝を。

私は技術で物事を解決していくのが好きなので、今回のブログのようなことを行いました。

おそらく5、10年後は、10年前ってまだこんな技術を使ってたのwwwとなると思うので、それが楽しみです。

そしてその技術やサービスを作るのは我々であるとも考えています。

 

以前、

https://www.amazon.co.jp/dp/B07SRVJX7P

という書籍を出版したのですが、この度出版社から

https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798059389.html

という書籍も出版することになりました。

なお前者のほうが印税は私に多く入りますのでよろしくお願いします(お金は好きです)